耳鳴り

耳鳴り外来担当者が教える!正しい理解と適切な治療で、耳鳴りは改善する

皆様、こんにちは補聴器営業マンのイス(@isu_usi_isu)です。

この記事の内容

・耳鳴りの仕組み
・耳鳴り悪化の仕組み
・耳鳴りの治療方法

今日の内容の一部は耳鳴りだけではなく補聴器装用の方にも共通しています

今日のお話は耳鳴り治療についてのお話ですが、皆様に覚えておいてほしいことがあるので1番初めに言います。

「耳鳴り治療は耳鼻科の先生の指導のもと、診察と補聴器の調整が必ずセット」

「補聴器販売店だけでは耳鳴り治療はできません」

上の2つは絶対です。

耳鳴り治療の場合は「治療」とついていますので、ドクターの診察が絶対必要になります

「耳鳴り」と聞いて敏感に反応する方もいると思います。

耳鳴りがつらくて眠れない、作業に集中できない・・・など耳鳴りの苦悩に悩んでいる人は少なくありません。

「耳鳴りは治らない」と思っている方も多いかと思います。

医療機関に行って「耳鳴りは治らない」と言われ、不安や心配から耳鳴りが悪化してしまう場合もあります。

耳鳴りは周囲の人に苦痛を理解してもらうのがなかなか大変なため一人で悩みを抱え込んでしまう人も多いと思います。

今回は耳鳴りも治療によって改善することができる!

某病院で耳鳴り外来というのを耳鼻科の先生の指導の元、担当している私の経験を踏まえて、耳鳴りのしくみなどのお話しをさせて頂きます。

耳鳴りについて知ろう!

イス君
イス君
耳鳴りを経験している人ってどれくらいいると思います?

人口のおよそ2,3%の人が経験したことがあると言われています。
その中で2割程度の人が耳鳴りの症状が重く悩んでいるとも言われています。

ということは日本だと約300万人の人が耳鳴りの重い症状で悩んでいるということになります。
さらに高齢者ほど耳鳴りを経験する人が多いとも言われています。

多くの人が悩んでいる耳鳴りですが、耳鳴りがどのように発生するのか、どのように悪化していくのか残念なことに完全に解明されているわけではありません。

なので「耳鳴りは治らない」と諦めてしまっている人も多いと思います。

ですが!

最近、いろんな先生方の研究によって少しずつではありますが、耳鳴りの発生のと悪化のしくみがわかってきました
そして、耳鳴りを改善するための新しい治療も行われるようになってきています。

その研究で耳鳴りの発生には「脳」が大きく関係していると言われています。

今回お話しする治療法というのも、その「脳」の働きにアプローチをしていく方法になります。

耳鳴りも補聴器使用もどちらに共通して言えることなのですが、

「脳は変化する」

耳鳴りの発生と悪化にはこの変化する脳というのがとてもおおきく関係しています。

後に詳しくお話しますが耳鳴りの治療においても変化する脳というのがとても重要になってきます。
簡単に話すと、耳鳴りが発生している状態の脳を、発生前の状態の脳に変化させ、本来の働きに近づける、これが最近の耳鳴り治療になります。

次に耳鳴りが発生する仕組みについてお話していきます。

耳鳴り発生のしくみ

そもそも耳鳴りはどうやって発生しているの?

耳鳴りは脳で発生している先程も言いましたが、耳鳴りは脳で発生しています。

耳鳴りというのは、聴こえの聴覚路という所に何かしらの障害が起こり、聴こえの脳である聴覚野に電気信号が届きにくくなると、脳の働きが変化して、耳鳴りが発生します。

耳鳴りは耳の障害がきっかけで脳に起こっているのです。

昔の偉い人の研究では
「聴こえに関する人間の器官をすべて取り除いても耳鳴りは発生している」
という研究結果もあります

聴覚路に何かしらの障害が起こり、それにより脳が変化することによって小さかった耳鳴りが強くなるので聴こえてくるのです。

聴覚路に障害が発生すると、音の信号が届きにくくなる

信号が弱い状態を補うために、脳が変化して電気信号を強くしようとする

電気信号が強くなり耳鳴りが発生する

これが耳鳴り発生の仕組みです

聴こえの器官に何かしらの異常→脳が聞こえを補うために興奮する→耳鳴りが発生する

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誰でも耳鳴りは起きている

いやいや、自分は耳鳴りなんて聞こえないよ?
イス君
イス君
普段生活している中では耳鳴りが聴こえない人がほとんどです

例えば防音室などの全く音がない場所に行ったときのことを思い出してください

防音室はその名の通り周りの音がほとんどない部屋です。防音室に入った状態が人工的に難聴を作っているのです

実際、私も仕事上防音室などはよく入ります

防音室に入ると「キーン」という耳鳴りが聴こえてきます。

普段生活していると「生活音」によってに耳鳴りはほとんどかき消されてほぼ聞こえなくなるのです。

ですが耳鳴りに悩んでいる方は、「キーン」の音が生活音ではかき消されないほど大きくなっていたり、難聴で聞こえが下がっているので生活音が聞こえないので耳鳴りが普段から聞こえるのです

耳鳴り外来にいらっしゃるほとんどのお客様が「耳鳴りがするから聴こえが悪い」と思っていらっしゃいますが

「聴こえが下がってきたから耳鳴りが聞こえる」のが正しい考え方になります

耳鳴りが悪化するのはなぜ

先程お話したように、耳鳴り発生の引き金は聴覚路の障害が多いと言われています

耳鳴りの悪化には脳が大きく関係してきます。脳には様々な働きをしてくれる部位があります。

その中でも【苦痛を感じる脳】という部位が耳鳴り悪化と大きく関係してきます。

【苦痛を感じる脳】というのは

「耳鳴りは治らないんじゃないか?」

「耳鳴りは大きな病気の前兆ではないか?」

など人間がイヤだ!と思うことを感じる脳です。

苦痛を感じる脳は、日常のストレスや、イライラしたりすると働きが強くなります。

働きが強くなった【苦痛を感じる脳】と耳鳴りを発生させている聴覚野が強く結びつくと

「苦痛のネットワーク」

というものがつくられ、耳鳴りは悪化すると言われています。

たまに「耳鳴りはしているけどきにならない」という人もいます。
このような人たちは、苦痛のネットワークが形成されていないので耳鳴りが気にならないということになります。

私の母親も耳鳴りはしているそうですが、気にならないそうです

他にも【苦痛を感じる脳】は自律神経系とも大きく関係しています。
【苦痛を感じる脳】の働きが強まると、自律神経のバランスがくずれ「不眠」や「動悸」などの症状があらわれることもあります。

日常のストレスなどにより【苦痛を感じる脳】の働きが強くなる

働きが強くなった【苦痛を感じる脳】と耳鳴りを発生させる聴覚野

働きが強くなった【苦痛を感じる脳】と耳鳴りを発生させる聴覚野が強く結びつき「苦痛のネットワーク」が作られる

働きが強くなった【苦痛を感じる脳】や「苦痛のネットワークが原因で耳鳴りが悪化してしまう


このように耳鳴りは悪化していきます

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耳鳴り治療法

・耳鳴り治療は耳鼻科の先生の指導のもと、診察と補聴器の調整が必ずセットです

・補聴器販売店だけでは耳鳴り治療はできません

ではいきましょう!

ここでご紹介するのはたくさんある耳鳴り治療法の一つです

紹介した治療法は誰でも改善するというわけではありません。

耳鳴り治療には様々な方法があります。

・薬を使って【苦痛を感じる脳】の働きを抑えて自律神経症状を緩和させる薬物療法

・医師からの説明を聞いて耳鳴りについて正しく理解認識し【苦痛を感じる脳】の働きを抑える方法

・難聴も一緒にある人には補聴器を使いしっかりと音を補ったり、難聴が一緒にない人にはノイズやトーンを使って相対的に耳鳴りを小さくしていく音響療法

今回は私が某病院で医師の指導のもと担当している音響療法についてお話します。

・難聴も一緒にある人

難聴も一緒にある人には補聴器で音をしっかり脳に届けることが必要になります。補聴器でしっかり音を伝えることにより、聴覚路の障害を改善していきます。

しっかり音を伝えることにより耳鳴りが発生する脳に変化してしまった脳を、耳鳴り発生前の脳へと再度変化させていきます。

脳を変化させるといいますが、音の聞こえない状態に慣れてしまった脳は簡単に変わることはできません。

簡単に脳は変わらないですが、何歳でも変わることは可能です

補聴器を使って耳鳴りを改善していくことは、時間をかけて脳をリハビリしていきます

耳鳴り治療に限らず、補聴器を使って音をしっかり脳に伝えるということは、メガネみたいにかけたらすぐ見えるようになるみたいに簡単にはいきません。

ゆっくり時間を掛けて音が聞こえないことに慣れてしまった脳「難聴の脳」を、補聴器を使いしっかり音が届いている「正しい聴こえの脳」にかえていきます。

リハビリと聞くと、どこかにいって技師さんと一緒になにかやるかと思いますが、補聴器の場合は「1日中補聴器をつける」
これだけです。

ですがこの補聴器を1日中つけるというのは口で言うのは簡単ですがなかなか大変です。
音が聞こえないことに慣れてしまっていると、昔は気にならなかった足音、水の音などがすごく気になります。

補聴器慣れるための記事補聴器を使いこなすために「補聴器に慣れる」途中で挫折しない補聴器の上手な使い方も書いていますので合わせてご覧ください

その都度聴こえに合わせて調整を繰り返しながら時間を掛けて行うのが大切です。
そのために私達のような補聴器販売店の人間がいます

・難聴が一緒にない人

難聴が一緒にない人には「サウンドジェネレーター」といってフラクタルトーンやノイズを人工的に補聴器からながして改善していく方法になります。

このフラクタルトーンというのは単に耳鳴りをまぎらわせるだけではなく、音そのものにストレスを軽減させるリラックス効果をもたらすこともできます。

耳鳴りよりも少し小さい音でフラクタルトーンやノイズを流してく少しずつ耳鳴りを小さくしていく治療法です

なんで耳鳴りよりも少し小さい音で流すの?
イス君
イス君
耳鳴りよりも大きな音で流すと、補聴器を外した時に今までよりも耳鳴りが大きくなってしまうんです

難聴が一緒にない人の最終目標は、耳鳴りが消えて補聴器を外すことなので、補聴器をしているときは耳鳴りが聞こえないけど外したら大きくなるではダメなんです

補聴器メーカーの1つであるワイデックス社のフラクタルトーンは海外などの事例で、耳鳴りの改善に効果が見られるという報告もされています。

ワイデックス社のフラクタルトーンはワイデックス社のホームページで視聴することができます。

>>>ワイデックスホームページ

ホームページへ主なコンテンツの下の難聴と耳鳴り耳鳴りについて少し下にあるワイデックスの耳鳴り治療器右にある「ゼントーンを試聴できます」の下のアクア(youtubeにとびます)

youtubeで「Widex – ZEN Melodie Aqua」と検索しても聞くことができます。

水滴が水の中に落ちる映像が目印です。

WIDEX–ZEN Melodie Aqua←ここから飛べます

これが私が担当している耳鳴り外来で行っている補聴器をつかった耳鳴り治療法になります。

まとめ

一昔前は耳鳴りは治らないで終わっていたかもしれませんが、今は治るものに変わってきています。

私の経験で耳鳴りが消えてもう補聴器もつけていない人もいます。
人によってどれくらい耳鳴りが改善されたかは様々です。

耳鳴りが完全に消えたという人もいれば、補聴器をすれば耳鳴りが気にならないと様々です。
耳鳴りを改善するにはまず耳鳴りを正しく理解することが大事だと私は思います。

耳鳴りは耳鳴りがシている人でないとわからない!
と言わずに一度お近くの耳鳴り外来をやっている医療機関でお話だけでも聞いてみてはいかがでしょう?

こちらに全国の耳鳴り専門外来を実施している医療機関のっているワイデックスのホームページを載せておきます。
https://japan.widex.com/ja-jp/hearing-loss/tinnitus/tinnitus-hospital

ここに載っているものが全てではありませんが1度検索して耳鳴り外来に行ってみると、耳鳴りに対しての考えが変わるかもしれません。

今は「正しい理解と適切な治療で、耳鳴りは改善する」そんな時代です。

ABOUT ME
イス
補聴器営業マンをしています、イスと申します 補聴器のことをもっともっと皆さんに知ってもらい、ズバらしい補聴器ライフを 当ブログを通じて補聴器をもっと身近にし、聞こえのお手伝いを
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