難聴について

難聴とは?

「難聴」この言葉を聞いて皆さんはどんな事を思い浮かべますか?

聞こえが下がる、補聴器・・・などなど

難聴の一言はとても奥が深いんです!

日本で聴力が低下している人は約1430万人いると言われています。

誰にでも可能性のある聴力低下!

今回は『難聴』についてのお話しです。

耳の仕組み

音というのは外耳から入り、鼓膜を震わせます。その鼓膜の振動が耳の中にあるツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨という3つの耳小骨(じしょうこつ)に伝わります。※この3つの骨は人間の骨の中で1番小さな骨です。

耳小骨に伝わった振動が増幅され、内耳にある蝸牛(かぎゅう)と呼ばれる部分に届きます。

その蝸牛の中にはリンパ液という液体が入っています。
音が伝わるとそのリンパ液に波が起こります。

蝸牛の内側には有毛細胞(ゆうもうさいぼう)という小さな毛があります。
リンパ液に伝わった波を有毛細胞が感じ取り、電気信号に変えます。

その電気信号を蝸牛神経から大脳に伝わり、そこで初めて「音が聴こえた」となります。

難聴のタイプは3つだけ!

音を聞く過程で何らかの問題が起これば、音は聞きにくくなってしまいます。
これがいわゆる「難聴」とよばれる状態です。

その難聴も何らかの問題が発生した場所により、3つのタイプに分けられます。

 

伝音性難聴(でんおんせいなんちょう)

中耳炎や鼓膜に傷がついたりと、外耳から中耳にかけての問題が原因で起こる難聴のタイプです。

伝音性難聴だけが、唯一医学的な治療が可能とされています。

 

感音性難聴(かんおんせいなんちょう)

内耳や蝸牛神経などの、「感音器」に問題があると起こる難聴のタイプです。

歳を重ねるとともに聞きにくくなったり、お仕事などで長い時間騒音下にいることが原因で起きる「騒音性難聴」などが代表的です。

一般的に医学的な治療で聴こえの回復が難しいとされています。

 

混合性難聴(こんごうせいなんちょう)

「混合性」名前の通り、「伝音性難聴」と「感音性難聴」の両方の症状がみられる難聴のことです。

 

聞こえにくくなる仕組み

年齢と共に聞こえにくくなるのは、決して特別なことではありません。
年齢と共に体力が下がっていくのと同じように、聴力も個人差はありますが下がってしまいます。

一般的に高い音から聞こえにくくなる

耳の仕組みの所でも言いましたが、人間は音を聞く時、蝸牛(かぎゅう)の中にある有毛細胞(ゆうもうさいぼう)が音を感じ取り、電気信号に変えます。

 

その有毛細胞には、周波数(音の高さ)によって担当する場所が違います。
渦を巻いている蝸牛をまっすぐ伸ばすと下のような絵になります。
※絵は私が書いています。見にくいと思いますがご了承下さい(笑)

絵にあるように高い音を蝸牛の入り口低い音を蝸牛の奥の方が担当しています。

入り口が高い音、奥の方が低い音を担当しているので入り口の高い音を担当している有毛細胞は、常にいろんな音の影響を受けているのでダメージを受けやすいです。

個人差はありますが、一般的に加齢による聴こえの低下が高い音から聞こえにくくなっていくのは、高い音を担当している有毛細胞の働きの低下が原因であると考えられています。

なかなか自覚できない聴力の低下

何度のいいますが聴力の低下には個人差があります。

加齢による聴こえの低下は左右の聴力が同じように徐々に下がっていきます。

徐々に下がっていくので本人には聴力低下の自覚症状があまり出ません

聴力低下は視力の低下と比べると日常生活で大きな支障になりにくく放置されがちです。
テレビの音は大きくすれば聞こえるし、周りの人は大きな声で話してくれるので聞こえます

聴力低下は本人よりも家族などの周りに人の方が先に気づくことがとても多いです!

聴こえにくさを認めることは「年寄り」のイメージが未だに強いので、自覚を無意識に避けてしまうこともあります。

難聴を放置しておくと、

  • 聞き間違えによる相手の話を誤解
  • 誤解を避けるために人との会話を避けてしまう

このようなことになりかねません!

難聴は本人だけの問題ではなく、家族や職場などと周囲のコミュニケーションに大きな支障をきたしてしまうのです。

さらに最近では難聴が認知症の危険因子であるとも強く言われています。

補聴器が認知症の予防になる!?認知症と難聴の関係皆様こんにちは、補聴器営業マンのイスです 日本は今超高齢化社会と言われています 最近良く耳にする「認知症」 この認知症...

難聴になると「佐藤さん」が「加藤さん」に?

聴こえの低下というのは、音が小さく聞こえるということだけではありません。

母音の比べて子音は音の周波数(音の高さ)が高く、特に年齢と共に低下してきた聴力だと子音を聞きわかえることが難しくなります。

子音の聞き分けが難しくなるというのは、「は」と発音された言葉が、「さ」や「か」、「あ」などと聴こえてしまうことです。

「佐藤さん」を「加藤さん」と聞き間違えてしまうこともあります。

他にも「竹下さん(ta-ke-si-ta-sa-n)」という言葉の子音が聞きにくくなると、母音が強調されて
「あえいああん(a-e-i-a-a-n)」と聴こえてしまうので、人間は言葉を推測しますので、「あれはいかん」と判断してしまうこともあるのです。

このように子音の聞き分けがうまく出来ないと
『言葉の聞き間違い』
が多くなってきます。

カクテルパーティ効果

皆さんは、
「カクテルパーティ効果」
という言葉をきいたことありますか?

レストランや喫茶店などの賑やかな場所で、自分と話している話し相手の声など自分が聞きたい声や音を自然に聞き取ることができるの能力のことです。

聴こえが下がってくると、内耳による音を選別(聞き分ける)チカラが弱ってきてしまいます。

よく「1体1の会話であれば聞こえるけど、騒がしいところに行くと難しいね」と耳にしますが、「カクテルパーティ効果」が弱まってきているのが原因かもしれません。

難聴と認知症の関係

「難聴になると認知症になる!」という言葉をよく耳にしますが、決して難聴=認知症というわけではありません。

最近いろんな国や機関などで難聴と認知症についての研究が行われています。

その研究で聴こえの低下と認知症の因果関係の可能性があるという研究結果も見られます。今日本は超高齢化社会となっています。

そんな中高齢者の4人に1人が認知症またはその予備軍と言われています。政府は2015年1月「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」というものを策定しました。

そのなかで、加齢、遺伝性のもの、高血圧、糖尿病、喫煙等の危険因子の1つとして「難聴」も一緒に上げられています。

なので難聴=認知症ではありません聴こえがさがる→会話に参加しなくなる→外出が減る→脳があまり動かなくなる→認知症になりやすくなる簡単に説明するとこのようになります。

補聴器が認知症の予防になる!?認知症と難聴の関係皆様こんにちは、補聴器営業マンのイスです 日本は今超高齢化社会と言われています 最近良く耳にする「認知症」 この認知症...

難聴かな?とおもったら

難聴かな?とおもったらまずは耳鼻科さんで今の自分の聴こえを検査してもらってください。

もしかしたら耳垢が詰まっているだけで耳垢除去すれば改善するかもしれません。

自分だけで判断せず、耳鼻科さんの受診をお願いします。
そして耳鼻科さんに「補聴器つけましょうか」といわれてから補聴器販売店に行くのをおすすめします。

補聴器は安いものでも10万ちかくします。
しっかり今の自分の耳の状態を確認してからでもおそくはありません。

まとめみなさまいかがでしたか?難聴についてはご理解できましたか?

「聞こえにくいな」と思ったら耳鼻科さんに行って下さい。

お願いします!眼鏡屋さんで1年に1回の視力検査というように、1年に1回の聴力検査のお願いします。それでは今日のお話しはこのへんでお開きとさせて頂きます。

ABOUT ME
アバター
イス
補聴器営業マンをしています、イスと申します 補聴器のことをもっともっと皆さんに知ってもらい、ズバらしい補聴器ライフを 当ブログを通じて補聴器をもっと身近にし、聞こえのお手伝いを
こちらの記事もおすすめ!