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最先端聴覚セミナーで紹介されていた宇都宮方式の補聴器外来方法

皆さんこんにちは、現役認定補聴器技能者のイス(@isu_usi_isu)です

今回は2020年2月8日に行われた「シグニア最先端聴覚セミナー」で紹介されていた
宇都宮にある「済生会宇都宮病院耳鼻咽喉科」にて行われている
補聴器外来のやり方をご紹介します

 

多くの補聴器ユーザの方が

「なくてはならない補聴器」

ではなく

「ないよりあったほうが良い補聴器」

の方が多いです

日本の補聴器ユーザーのかたの満足度は諸外国と比べるとかなり低いのがこの原因です

済生会宇都宮病院の補聴器外来で購入したユーザー様の満足度は多くの方が80%を超えているので、私たちもマネできるところはマネして実践しようと思う今回はご紹介いたします

私はこの方法は以前より知っていましたが、今回のセミナーでかなり詳しく教えていただきましたし、言語聴覚士の方が「宇都宮方式」として紹介しても良いと言っていただきましたのでご紹介します

この記事を読んでほしい方
  • 今補聴器外来を担当している方
  • 補聴器販売に従事している方
  • 補聴器の売り上げを上げたい方

なおこの記事は補聴器販売員へ向けてかいていますので、専門用語が出てきます
初めて出てきた用語につい()カッコで解説いたしますので、興味ある方は誰でも読んで頂くことは可能です

最先端聴覚セミナーとは?

シグニアが毎年開催しているセミナーです

慶應義塾大学 医学部 耳鼻咽喉科 教授
小川郁(おがわかおる)先生

を座長にむかえ毎年様々なドクターなどが講演してくだいます

 

第9回シグニアアイ先端聴覚セミナーの講演内容

  1. 座長 小川郁先生「慢性感音難聴に対する新しい治療戦略」
  2. 武田英彦先生(虎の門病院耳鼻咽喉科 部長)「補聴器両耳装用について」
  3. 鈴木大介先生(済生会宇都宮病院耳鼻咽喉科 言語聴覚士)「当科補聴器フィッティングのイロハ~なくてはならない補聴器を作るために~」
  4. Heike Heuerman,Ph.D「About the Future of Hearing Aid Technology」

 

 

 

小川先生のお子さんが「ニュース23」のキャスターの小川彩佳さんなので開催の年によっては司会進行を小川彩佳さんが務めてくださるときもあります

2020年は小川彩佳さんでした!

済生会宇都宮病院での補聴器外来の方法を紹介


宇都宮病院での補聴器外来(#宇都宮方式)の特徴は

  • ワンチームで補聴器外来
  • 3ヶ月の視聴期間
  • 補聴器貸出し初日より10時間以上の装用指導
  • 補聴器貸出し初回から70%の利得(補聴器から出す音の量)

では宇都宮方式の特徴を解説していきます

いってみましょう!

ワンチームで補聴器外来

 

多くの補聴器外来の流れは

ステップ1

耳鼻科にて診察・検査をしてもらう

ステップ2

補聴器業者に調整・試聴・貸し出しをする

ステップ3

補聴器の効果に納得したら購入

イス君
イス君
多くの補聴器外来がこの方法です

宇都宮方式の補聴器外来手順

宇都宮方式の補聴器外来は先ほどの補聴器外来のステップにいくつかのステップが増えるだけです

お店でも再現可能ですので、ぜひ実践してみてください

宇都宮方式のワンチームの補聴器外来
ステップ1

医師事務の方が患者さんに問診

ステップ2

医師が診察・検査結果から補聴器適合判断

ステップ3

言語聴覚士が初診のすぐ後に補聴器についての説明・初フィッティング

ステップ4

調整・検査を約3か月行う

ステップ5

補聴器の効果に納得したら購入

 

宇都宮方式と従来の補聴器外来の大きな違い

 

宇都宮方式と従来の補聴器外来の大きな違いは

  • 補聴器業者以外も補聴器外来に参加
  • 貸出機の調整は言語聴覚士がおこなう

以上の2点です

こちらがワンチームで補聴器外来を行い「宇都宮方式」の図です

 

従来の補聴器外来ではステップ1,3,4,5は補聴器業者が行い、ステップ2はどちらもドクターが行います

宇都宮方式では補聴器業者が出てくるのは、補聴器を販売するときだけでそれまでは病院関係者が行います

医師事務、医師、言語聴覚士とオールスターで補聴器の説明から適応判断まで行ってくれます

 

補聴器業者の私としてはここまで病院の方が行ってくれると、とても助かります!多くの方は補聴器業者の言葉よりもドクターの言葉のほうが信用してくれるからです

 

3か月の試聴貸し出し

宇都宮方式の補聴器外来では

  • 3か月の試聴・貸し出し

がほぼ絶対に行われています

3か月の試聴貸し出しの理由

3か月の貸し出し理由の目的は1つ

なくてはならない補聴器

にするためです

もう一度こちらの図をご覧ください

補聴器の貸し出しを行ってから補聴器販売まで2段階の貸し出し期間が設けられています

  • 貸し出して初めの1か月は週1通院
  • 2~3か月目は月1通院

この2段階が設けられています

なぜ2段階の貸し出し期間が設けられているのか?

初めの1か月で補聴器は不満を抱える前に吐き出してもらう

補聴器販売したことある方なら1度は経験したことある

「補聴器をつけるとうるさい」「補聴器がうっとうしい」

この2つの不満は補聴器を初めてつける方ほとんどといっていいほど訴えられます

病院は静かであまり雑音がないですが、自宅に帰ったりお出かけなどすると気になる音や雑音がおおく入ってきます

この時に多くの方は先ほどの2積ん不満を感じてしまいます

次回の相談日を1週間以上あけてしまうと不満が吐き出せずに、補聴器はいらないとなってしまいます

初めの1か月は1週間でお話を聞くことで、患者さんの不満を吐き出すこともできますし、補聴器の調整を細かく行うことができます

私も初めての補聴器相談から次回までの期間が長い人より、短い人のほうが補聴器への満足度は高く購入率も高いです

初日から補聴器を10時間装用

補聴器はを初日から10時間装用いてもらうメリット

  • 補聴器への慣れの時間の速さ

です

補聴器は慣れるのがとても大事です
慣れに関しては私も過去の記事脳を変化させる!補聴器を使いこなすためには脳を変化させて補聴器に慣れるで大切だと書いています

補聴器の音に慣れ脳を変化させる!脳と補聴器の関係「補聴器はうるさいだけであまり効果がない」 多くの方が聞いたことがある補聴器の評判だと思います 補聴器を使っているお知り合い...

10時間装用と聞くとすごく大変な気がしますが

  • 朝4時間
  • 昼から4時間
  • 夕方から2時間

とするとあまり長く感じないと思います

 

実際に補聴器の装用時間が短いと満足度は低いという結果も出ています

これは2018年のジャパントラックの調査結果です

画像の下3つが補聴器の装用時間に対する満足度を表しています

  • 1日4時間以内でやや満足以上が24%
  • 1日4~8時間以内やや満足以上が47%
  • 1日8時間以上でやや満足以上が52%

装用時間が4時間以内から8時間以上になると満足度が2倍以上になっています

この結果からも補聴器はレンタルしたその日から10時間以上の装用が必須なのです

補聴器貸し出しの初回から70%の利得(補聴器から出す音の量)

初回からの補聴器の利得の量は宇都宮方式で欠かせません

なぜ初回から70%の利得を入れるのか?

これも理由は1つ

  • なくてはならない補聴器にするため

です

70%の利得にも理由があります

  • 70%以下だとうるさくて聞き取れない
  • 70%以上だとうるさくて我慢できない
  • 70%だとうるさいが我慢でき効果も実感できる

という結果がでたので、宇都宮方式では70%の利得を初回から出しています

宇都宮方式まとめ

もう一度宇都宮方式の図をご覧ください

全く同じ方法でお店や補聴器外来で行うことは難しいかもしれません

ですがマネできることもあります

例えば

  • 試聴を3か月
  • 初回利得を70%
  • 初回から装用時間10時間以上

この3つは私たち補聴器業者からでもお客様にしっかりご説明すれば納得してもらえます

私たち補聴器業者の説明がお客様の満足度に直につながっていますので、お客様の立場で補聴器販売を行ってください

私もその一人ですので同じように頑張ります

すべては皆さんの聞こえのためにです!

最後まで読んでいただきありがとうございました

ABOUT ME
イス
補聴器営業マンをしています、イスと申します 補聴器のことをもっともっと皆さんに知ってもらい、ズバらしい補聴器ライフを 当ブログを通じて補聴器をもっと身近にし、聞こえのお手伝いを